●グループホームとは


グループホームは地域密着型サービスの一つで、認知症高齢者を対象に少人数で共同生活をする施設です。
1990年代後半に国のモデル事業として始まり、2000年の介護保険制度開始を機に年々増え、2015年の時点では、全国の事業所数は12,983にのぼりました(厚生労働省平成27年介護サービス施設・事業所調査)。認知症高齢者が住み慣れた地域で生活を続けられるようにすることがグループホームの目的です。


●入居条件

グループホームに入居するには、65歳以上、要支援2または要介護1以上の認知症患者である必要があります。
また、地域密着型サービスであることから、施設と同一地域内の住居と住民票があることが求められます。
住民票を持ってからの期間を条件として設けている自治体もあるため、入居を検討している施設がある場合は個別にお問い合わせください。
 

~ グループホームで受けられるサービス ~

●施設基準

入居者が家族や地域住民と触れ合える地域(地域密着)であり、病院や入居型施設の敷地外にあることとが立地条件です。

入居者の定員は、1ユニットあたり5人~9人(事業所全体で最低4人以上)です。

1居室の定員は1人、個室か準個室が基本です。部屋の床面積は、収納設備等を除いて7.43平方メートル以上と定められています。

●施設内の基本的な設備

施設内には、生活する部屋のほかに、入居者同士が交流できる公共スペースが設けられています。

また、施設によって多少の差はありますが、キッチン、ダイニングルーム、トイレ、浴室、洗面、リハビリ・レクリエーションルーム、健康チェックルーム、洗濯室などが基本的に備わっています。

●メリット

グループホームは認知症高齢者を対象とした施設なので、認知症ケア専門のスタッフが常駐していて適切な対処をしてくれます。
また、入居者が少人数で、食堂や浴室など共同スペースもあることから、他の入居者や職員とのコミュニケーションを図りやすく、アットホームな空間で生活できるという点がメリットです。一方、部屋については個室か準個室のため、プライベートな空間も確保できます。

なお、グループホームは市町村の介護保険法上の事業者指定を受けなければ開設できません。そのぶん、人員や設備基準を満たした事業所が運営するので安心できます。